今朝テレビをつけたらサンドイッチマンの「病院ラジオ」をやっていました。

お父さんとその息子さん(30歳くらい?)が

サンドイッチマンと透明な仕切りをはさんで向かい合っています。

 

サンドイッチマンが売れる前、

息子さんの高校でやった漫才を

もういちど親子の前でやっているところでした。

 

息子さんはうまく話せないようでしたが、

嬉しくてたまらない感情を体全体で表現していました。

 

その青年を見て、突然10年以上前の出来事を思い出しました。

 

私は以前たまに、電車の中で具合が悪くなることがありました。

その日も電車の中で立っていたのですが、

具合がどんどん悪くなり、手が痙攣してきました。

 

それでもなんとか自分が降りる駅まで堪えて、

降りると同時にふらふらとホームの奥に倒れ込み、

そのままうづくまっていました。

 

カツ カツ カツ 

足早に人々が過ぎ去る音が聞こえてきます。

 

誰も立ち止まる人はいませんでした。

 

 

音がしなくなってから

私はゆっくりと立ち上がり、

よろよろとホームにあるベンチまで歩き、座りました。

 

 

丸まっていると、誰かが近づいてくる気配がします。

 

「だ、だ、だいじょうぷで、ですか?」

という男の人の声。

 

顔をあげると

幼い目をした青年が立っていました。

顔と体が無意識に動いてしまうようでした。

 

「大丈夫です。ありがとうございます。」

 

彼は「あ~、はい」と言って

また体を動かしながら

去っていきました。

 

数分経って立ち上がれるようになり、

エスカレーターで降りながら私は考えました。

 

彼は社会的には「知的障碍者」と言われる人かもしれません。

でも苦しそうな人を見かけたら

心配して声をかけることができる人でした。

 

私がうずくまっているのを

横目に通り過ぎていった人たちは、

知的レベルは上かもしれないけれど、

思いやる心という点ではどうだったのだろう。

 

もちろん、私もあの中の一人になっていた可能性は大です。

先日おばあさんに寄り添ったのも、たまたま私が一番近くにいたからです。

【おばあさんがころんだ】のブログ

 

 

障がいは英語ではdisability と言います。

障がい者のことをDisabled と呼びます。〇〇できない人

 

声をかけることができない。

助けることができない。

嬉しい気持ちを出すことができない。

 

自分たちのほうが障碍者なのではないかと思えてきました。

忙しい暮らしを続けているうちに

人間として大切なことができなくなっているのかもしれない

と考えさせられた出来事でした。

 

 

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