藤原正彦著の「遥かなるケンブリッジ」を読みました。
イギリスで研究滞在中の出来事を書いているのですが、
文章が面白く、何度も笑ってしまいました。
アメリカとイギリスの違いも分かりやすい。
そういえば ips細胞の山中教授も イギリスとアメリカではジョークを使い分けていると言っていました。
・アメリカ的ジョークは、洗練されたイギリス的ユーモアに比べ野暮なものと見下されている
・アメリカの大学なら、教授たちの爆笑を呼ぶようなジョークが ケンブリッジではさして受けなかった。
特に私の得意とする少々下品なジョークは、たいていの場合いかなる反応も引き起こさず、何事も起きなかったのように無視されるので、時々一人だけ周囲から浮いてしまうことがあった。(P24)
……………..
この本には、ユーモアが次々出てくるのですが、
今回は、「ウィット」と「スピーチのユーモア」をご紹介します。
【ウィット】頭の回転の素早さによって生み出される笑い
役所で係員がパスポートに目を通してから質問した。
係員 「家族も同じ期間だけここに住む予定ですね」
藤原氏「はい、私が性格の悪い女房を離婚しない限りは」
アメリカとイギリスの良さの言い合いになった時
イギリス人 「アメリカには古いものが何もない」
藤原氏 「いや ある。レーガン大統領の年齢だ」
【講演のユーモア】
余裕を見せないと侮られる恐れがあるので、ユーモアを適当な感覚で混ぜておいた。
リハーサルまではしなかったが、ユーモアの部分だけはきちんと英語を吟味したうえ、舌が良く回るように繰り返し練習した。
他人に見られてはまずいので、研究室でも家でもドアを締め切って暗唱に努めた。(P100)
藤原氏は、結局3つ用意したユーモアのうち、一つしか言えなかったのですが、
海外で講演をする方の参考になると思うので、ご紹介します。
披露されたユーモアは、
「この定理は東京では証明できなかったのだが、ケンブリッジで考えたらじきに解けた。炭酸カルシウムは数学にいいらしい」
これは、ケンブリッジ市の飲料水に含まれる炭酸カルシウム量がイギリスで最も多ということ、
健康に悪影響はなくても毎日これを飲むのは気が重い という状況を共有しているので笑えるのです。
悩みの種を逆にそのおかげと言っているところがユーモアありますね。
トーストマスターズの世界チャンピオンが 企業での講演で、社員が不満に思っていること、悩んでいることを
前もって調べ、それを講演でユーモアとして伝えると言っていたことを思い出しました。
続きは次回に。。。
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