何か課題があると、「解決しなくちゃ!」と 解決マンになってしまうことはないだろうか。

 

自分ではいいアイディアだと思うのに、相手の反応はいまいち。

なんとなく雰囲気が悪くなる。

人間関係がギクシャクする。

 

ユーモアクラスのNさんも 解決マンだった。

 

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私はサラリーマン時代が長かったので、

問題があると解決したいという気持ちがありました。

 

その癖がついているので、

問題があると何か方法があるのではと、

すぐに調べます。

 

でも世の中にはどうしようもないことも多くて、

いとこの子供の登校拒否だったり、

妊娠できない友だちの悩みだったり。

 

私よりも本人たちのほうがはるかに真剣に調べて、

病院にも行っているけれども

それでもどうにもならなくて悩んでいるのに、

何かいいこと言わないと

私の価値がないくらいに思って、いろいろ考えていました。

おそらく「Nさんってすごい」

って言われたかったのだと思います。

 

 

最近なんですけれども、

帚木蓬生(ほうきほうせい)さんの

『ネガティブ ケイパビリティ』という本に出会ったんです。

 

ネガティブケイパビリティとは

答えが出ない事態に耐える力のことを言うのですが、

その本の中に目薬という言葉が出てきます。

それは目に指す点眼薬ではないんです。

 

人はだれも見ていないところで、苦しみに耐えられない。

ちゃんと見守っているという目があると耐えられる。

 

この見守る目が目薬なんです。

 

あなたの苦しい姿は、私がこの目でちゃんと見ています。

 

一緒にその苦しみを共感することで、

本人の中から力が出てくる。

 

私がなんとかしなくちゃ 

というのはいらないんだと気付きました。

目薬という概念を持ったことで自分自身が楽になりました。

 

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Nさんはユーモアクラスの「映画風自己紹介」というワークで

この話をしてくれた。

 

見守るという行為は、 形に残るものではない。

成果を重視する社会では、 掴みどころのない、ふわっとしたものかもしれない。

 

でも、こういうものこそ、大事なのだと思う。

 

 

先日、5年ぶりに会ったママ友のAさん。

このブログを時々見返してくれているそうだ。

 

5年前の彼女は、くらげのように

空いたピースにスーッと入って 家族や友人の手助けをしていた。

【クラゲのように ピースのように~誰かの足りないを埋める生き方】

 

あれから5年。 彼女のお母さんは昨年亡くなられたそうだ。

義理のお母さんは、電話でも話が通じないことがある。

でも、介護をしている義理のお姉さんの話を 聞くことはできる。

「お姉さん、大変ですよね。でもちゃんと見ていますよ。」

言葉に出さずとも、そうわかっている人がいるおかげで、

Aさんのお姉さんも、 気持ちが楽になっているに違いない。

 

目薬、覚えておきたい。

 

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