泣かされてもただでは起きない、下間都代子さん。

「おはようございます！

◯月◯日水曜日７時になりました。 

下間都代子の飴ムチレッスンプレゼンツ

「人生はいつもリスタートの時間です！」    

 

 

このクラブハウスのルームは、

昨年１１月に下間都代子さんがオープンした。

ボイトレの生徒がゲストを招いて

３ヶ月間インタビューの練習させてもらう。

 

 

 

私は水曜日担当だった。

「ダメ人間からの脱出」というテーマで

ゲストから過去のダメ人間時代を引き出し、

そこからどう脱出したかを話してもらった。

３ヶ月で、インタビューさせてもらったのは、１１名。

 

 

最終日は、

な、な、なんと、この番組の総合プロデューサーで、

私の声の師匠でもある下間都代子さんがゲストだった。

 

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先週出版した『「この人なら！」と秒で信頼される声と話し方』は、

発売前に重版になり、紀伊國屋書店全店の総合ランキングの1位になった。

 

 

その飛ぶ鳥を落とさんばかりの勢いの都代子さんに

ダメ人間時代を話してもらう！？

 

 

 

お願いしたのは、かなり前だった。

 

リスタートを聞きにくる人はほとんど全員、都代子さんのファン。

こんな憧れのすごい人にも、ダメな時代があったと聞いたら

ほっとするのではないか。

 

と思ったのだ。

 

 

 

１０日前、ボイトレの後打ち合わせをした。  

 

私「せっかくだから、都代子さんの恋愛の失敗談とかどう？」

都代子さん「〇〇で△△して□□なったことあるのよ」

私「………」

 

都代子さん「〇〇のときは☓☓で、私って変態だったのよ」

私「….. 朝からその話はまずいでしょ！」

 

都代子さん「□□だったけど　△△で〇〇になって～」

私「… でもそこから私たちが学ぶことってなんだろう？」

都代子さん「何にもないね」(^_^;)

 

 

な～んて会話になり、

テーマははっきり決まらないままで本番になった。

 

 

子どもの頃の話を長く聞きすぎてしまったが、

都代子さんのダメだった話を聴くのと同時に

都代子さんのすごいところも引き出せたのではないか。

と思う。（楽観主義）

 

インタビューして感じたのは、

失敗も成功も都代子さんの勝ち気が関係しているということだ。

 

都代子さんは子どもの頃から負けん気が強くて

姉をライバル視していた。

お姉さんがピアノも書道も絵も

何でもできる子だったので、

自分は姉ができなくて自分ができることは何か探すようになった。

 

 

そして中学校の先生に

「いい声してるね。アナウンサーになれるよ」

と言われた言葉に勇気づけられ、

将来は声を使う仕事につこうと決める。

 

高校では放送部で活躍した。

 

そして晴れてアナウンサーになったものの、

言いたいことははっきり言う性格で、

文章がおかしいときは、

新人のときから指摘した。

 

自分は正しいと信じていた。

 

 

ある程度仕事もできるようになり、

人気もでていた時に

ディレクターにひどくダメ出しをされ

スタジオで泣いてしまった。

（とても今の都代子さんからは想像できないが）

 

 

でも負けん気の強かった都代子さんは、そこで終わらない。

そのディレクターに何ができていないのか

教えてもらうよう頼んだ。

 

原稿の中身をどう表現すれば、

聞いている人、観ている人に喜んでもらえるかという

客観視がなかった。

 

 

自分が正しいと思っているから、

自分にベクトルが向いている独りよがりの喋り方だった。

 

 

他の人からも、もっと声に艶が出るはずだと言われ、ボイトレも受けた。

 

それだけではない。

 

都代子さんは、

ナレーター界では重鎮の槇大輔さんから学ぶため、

毎週末東京まで講座を受けに通ったそうだ。

１０年も通ったという。

 

 

 

仕事も順調で人気もあったときに、

なぜそこまでして学び続けたのか？

 

 

それは、以前活躍していた先輩たちが、

４０代で仕事が減っていくのを見ていたからだ。

 

何もしないで、あぐらをかいていたら、

自分もそのうちダメになる。

 

 

都代子さんは、実力をつけるために

お金と時間をかけて学び続けた。

 

多くの人との出会いを通して

すべてを自分の物差しで測ることしかしていなかった都代子さんは

俯瞰してみることができるようになった。

 

 

しかし、生意気だった都代子さんが

人に対する優しさや助け合うことの大切さを学んだのは、

実は、何度も信じられなくくらいの辛い経験をしているからだ。

 

・父親からの虐待

・母親の自死

・兄の自死

・阪神・淡路大震災

・東日本大震災

 

 

一つだけでもショックなのに、

５回も。。。。

 

でもだからこそ、今のように愛あふれる都代子さんなのだ。

まだまだ聞きたいことあったので、

今度は「ユーモアコミュニケーション」オープンチャットにゲストとしてお招きしたい。