人生では予期しないことが起きる。

 

あると思っていたものが、なくなったり、

動くはずのものが急に動かなくなったり。

 

そんなとき、無くしたものにフォーカスして、

今を楽しめなかったことはないだろうか。

 

 

昨日は、6歳と4歳の孫たちのクリスマスイベントを観に行った。

 

ホールで待っていたのだが、

何しろ幼稚園生の家族がメインなので

とてもにぎやか。(というか騒がしい)

 

普段はシニアの施設で働いているので、

30代の若いパパママたちに囲まれるのは新鮮だ。

会場の中に入ると、

優先席と書いた紙が前方の椅子に貼られていた。

 

舞台下のエリアは、

登場する学年の子の保護者が座る場所で、

幕ごとに移動するというシステム。

 

いい席を取るために

争奪戦を広げることがないのはいい考えだ。

 

私たちは、真ん中あたりに座ったので、

前の方に座っているパパやママたちがよく見えた。

 

幕があがるとスマホがいくつも上がるのが、

可笑しかった。

 

その気持、わかる、わかる。

 

自分たちも子供が幼稚園生の時は、

必死になって、我が子を撮っていた。

全体の動きがあって一つの作品になっていたのに、

ただ、ただ自分の子だけを撮っていた。

 

三脚を使って撮影し、

舞台の劇を自分の目で楽しめば良かったが、

そんな心の余裕はなかった。

 

マイチャイルドがナンバーワンでオンリーワンなのだ。

 

ちゃんと踊ってくれるか、セリフが言えるか

ドキドキしながら見ていた。

 

 

ところが、孫になると全体が見られるようになる。

 

各チームごとに違う構成に目が行ったり、

いい加減に踊っている子供がいても、

「こんな子も大きくなったら大物になったりするんだろうなぁ」

なんて思ったり。

 

少し冷めた目で観ていた。

 

 

 

ところが事件が起きた。

 

最終学年のライオンキングの劇の最中。

 

6歳の孫が走っているときに

靴が脱げてしまったのだ。

 

見ると片方が黒い靴下になっている。

 

 

ステージの真ん中にぽつんと残された白い靴。

 

 

 

心配して慌てて孫の顔を見ると

なんと、楽しくてたまらないという顔で

踊っているではないか!

 

靴を両方履いていた時より、

弾けている。

 

その姿を見たら、感動してしまい、

涙が出そうになってしまった。

 

小さい時は、引っ込み思案で、

上手く行かないと

すねてしまうようなところがあったのだが、

全然動じてない。

 

なんと成長したことか!

 

そして脱げた靴を見て思った。

 

人生でも同じようなことが起きると。

 

靴が脱げたり、帽子が飛ばされたり、

尻尾がとれたり。

 

そんなとき、脱げてしまった靴にいつまでもこだわっていたら

今が楽しめない。

 

 

イベント後 先生が孫を褒めてくれた。

子どもたちには、何があっても気にしないで、

そのまま思いっきり踊るように伝えていたそうだ。

それを実践できたのだ。

 

 

心の準備をしておくこと。

 

 

年を取れば、いろんなものがポロポロと落ちていく。

視力、聴力、記憶力。

健康だって当たり前にあるものと思っていたら

夫のように突然脳梗塞 ということもある。

 

だから覚悟しておこう。

 

そしてたとえいくつか落ちてしまっても

孫のように大きく手足を動かし楽しく踊ろう! 

と思った。

 

6歳の孫に大事なことを教えてもらった発表会だった。

 

 

 

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