タイトルを聞いて「読みたい!」と思った。
著者さんの話を聞いて「すぐ読みたい!」と思った。
発売日、新書の棚にあった本を掴み取り、恐る恐る中を開いた。
キューリング恵美子著
なぜ恐る恐る中を開いたかというと、
私の中で新書というと
「難しそう」「知的レベルの高い人が読む本」というイメージがあったからです。
実際今までにも、タイトルに惹かれて手に取っては見るものの
難しすぎてまた戻すということを何回か繰り返していました。
ところが、この本は面白くて一気に読めました!
日本人の自己肯定感が低いことはよく言われています。
「自分自身に満足している」と81.8%1のドイツ人が思っているのに対して日本人は45.1%
その差はいったい何なんだろう?
この本を読むと答えがわかります。
この本の素晴らしいのは、
研究結果が書いてあるような固い本でなく、
キューリング恵美子さんが、
ドイツ人の夫と子供たちとドイツで暮らして感じたことが書いてある点です。
だから読みやすいのです。
私はアメリカに8年半暮らしましたが、
本の中でも共感するところが何箇所もありました。
例えば夫婦の話。
常識として刷り込まれた「夫像・妻像」を目指すのではなく、
「自分たちはどうしたいのか」を基準に、自分たちの好きなやり方で、夫婦関係や親子関係を築いて行きます。
そしてそのためには、
お互い思っていることや意見を交換する場を持ち、
双方の考えや気持ちを言葉に出して伝えることが大切だ
とキューリング恵美子さんは、言っています。
日本では、言葉でわざわざ言わなくてもわかるだろう、と
双方が思って、その結果誤解が生じることがあると感じます。
そして夫婦間の関係の前に大切なのが、自分のあり方。
キューリング恵美子さんは、
まだお子さんも小さい時にステージ3のがんと宣告されました。
そしてその時医師に言われた言葉が、
「自業自得」
えー????
なんてひどい医者なんだろう
と私も読んでいて思いました。
でも恵美子さんは、今までの人生を振り返り、
生きる意味について考え抜いて
自分は今まで「他人の人生」を生きてきたことに気づいたのです。
「今ここに生きて自分が存在するのは、自らが選んできた結果の集積です。
「自分の人生」の、この瞬間を楽しくするのも、苦しくするのも、すべてが自分の選択の結果です。
「自分の人生」の失敗は、他人が責任はとってくれません。
そしてその自分の人生を生き抜くことが、
キューリング恵美子さんが、この本で伝えたい
自己肯定感の高い生き方なのです。
この他にも
・気遣いの「おもてなし」はしない
・お客様は神様ではない
・仕事に人生の時間を奪われない
・ドイツ人は日曜・祝日に買い物をしない
などなど日本社会に関しても、毎日の暮らし方に関しても
たくさんの気づきがあります。
アメリカ留学中に私の父親のようなジョンが、
「なんで日曜日に店を開くのか、わからない」と呆れたように言っていて
19歳のわたしは
「なんでそんな事言うんだろう?
週末お店開かなきゃ儲からないじゃない?」
とジョンのコメントの意味がわかりませんでした。
でも今お正月にお店を開けることが普通になってきたことは、
残念に思います。
お正月くらい家族でゆっくり過ごせばいいのに、と思う私は古い人間なのでしょうか。
ドイツの生活スタイルや、夫婦、親子のコミュニケーション、教育の仕方などもわかり
とても面白く、考えさせられる本です。
ぜひ読んでみてください!
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