父と過ごした蕎麦ランチ – 病院後の心温まる時間

 

病院という場所は、できることならば、

あまり行きたくない場所ではないだろうか。

 

「私、今日病院行ってくるの～！」

「わぁ～いいなぁ、私も行きたい！」

 

とはならない。

 

だからなにか一つ楽しみがあるといい。

好きなお菓子をご褒美に買うとか、

外食するとか。

 

 

病院の診察後、父とお蕎麦屋さんに

行った。

 

前から気になっていた近所のお店。

なかなかいい感じ。

 

 

「ざるそば！」　と言ったと思ったら

温かい蕎麦がいいと言う。

 

とんちんかん度が増してます。

 

確認して　山かけそばを注文。

私は、朝の連続テレビ小説「ひよっこ」が終わったからか、

たぬきそばを注文

（主人公の女の子はタヌキに似ていると言われていたので）

 

 

美味しい～！

 

「あ～うまいなぁ。外でそば食べるなんて　何十年ぶりかなぁ」

 

なんども　なんども　繰り返す父。。。

 

750円の蕎麦でこんなに　感激してもらえるなんて。。。

（８回くらい言っていた）

 

食事を終えて外に出ると

隣の店の前は美しい花壇

 

 

せっかくなので父にも立ってもらい、写真を撮った。

父に見せると言った。

　
「なんだぁ、年寄りっぽいなぁ～」

 

それはそうだ。87歳なんだから（笑）

 

それでも気持ちはまだまだ若いようで、　

先日、庭の木の葉が茂ってきたので、

木によじ登って枝を切ったとか。

 

弟に見られると叱られるので

見てないときに登るらしい。

 

花咲じいさん、ならぬ　木登りじいさん。（笑）

 

 

来月のアフター病院ランチは　お寿司になりそうだ。

 

病院は、なんとなく気持ちが沈みがちだが、

 

何かその後お楽しみがあると　

気分が軽くなる。

 

 

2017年10月2日

 

父はこの８ヶ月後に亡くなった。

お蕎麦屋さんの前で撮った写真が遺影写真になった。

 

クスッと笑える父のユーモアエピソード集