義母が今朝旅立った。

 

日曜日には、元気そうで、

これなら93歳の誕生日迎えられるかもねと

言っていた矢先だった。

 

朝4時半に施設から電話。

夫は虫の知らせか電話がなる前に

目を覚ましていた。

 

また吐血したという。

 

前回運ばれた病院が、とても遠かったので、

今回は、施設に病院のリストを渡してあったのだが、

 

1時間後にまた同じ病院に運ばれたと連絡がきた。

(なぜ、どこも受け入れてくれないんだろう)

 

私は仕事があったので、

夫だけ、車で向かった。

前回と同じく、週末に会いに行くつもりだった。

 

出かける準備をしながら、

 

母親が、入退院を繰り返していた友人のことを思い出し、

3回くらいじゃ繰り返すとは言えない、

覚悟しなくちゃ!と深呼吸した。

 

 

とその時、携帯がなった。

 

「おふくろ、今亡くなった。」

 

え? そんなにあっけなく? 

 

 

夫が病室に入ると義母はまだ目を動かしていた。

それから5分後に亡くなったという。

 

夫が来るのを待っていたのだろう。

 

 

日曜日には、

息子(夫)の名前は忘れていて

「ほら~これだから、だんだんとばばくさくなるねぇ」

なんて言っていたけれど、

夫が病院に向かっていることは、わかっていたのだろうか。

 

最後に笑って話せてよかった。

孫たちの写真も見て、かわいいねぇと言ってくれていたし、

ベッドから自分で起き上がって、

車椅子で沢山話せた。

「お母さん、半分死んじゃっているの」と言われたときは、

 

思わず、

 

「え、お母さん、半分死んじゃっているんですか? 

上と下のどっちの半分?それとも右側?」

なんてくだらない冗談を言ったりもした。

(母はわかっていなかったようだが)

 

病院にいた時は、

全然会話になっていなかったから

施設に戻って最後に話すチャンスをくれたのかもしれない。

 

 

ビデオで撮ったので、

子どもたちにも義母の笑顔を見せてあげられる。

 

 

お化粧をした義母は、眠っているようだった。

 

 

眠っているようだったので、

悲しい気持ちにはならなかった。

 

しばらくしたら、ふっと思い出すのかもしれない。

 

よく嫁姑問題というけれど、

私は義母には、本当によくしてもらった。

夫が一人息子なので、娘のように接してくれて、

それでもいつも敬意を払ってくれた。

 

私はこんな調子で、

ふざけてたことも多かったけれど、

深刻になりがちな義母には良かったかもしれない。

(と思うことにする)

 

 

母が好きそうな紫色の紫陽花に感謝を込めて。 

     

写真はクレアキキさん提供

 

 

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