今日 シニア英会話の帰り道、目の前を

89歳の生徒さんが歩いていました。

 

いつものショッピングカーを杖代わりにしてゆっくり歩いています。

訊いてみると、銀行に行くところだとか。

 

地下鉄の入り口が近づき、

「自分一人で行かれるので大丈夫です。どうぞお帰りになってください」

と言われたものの、

心配だったので、ついて行くことにしました。

 

横断歩道は、最初に信号が青になってからでないと、

反対側までたどり着けないくらいの距離があります。

(自分一人のときは何も考えずに渡っていましたが、

お年寄りにはかなりの距離だと気づきました)

 

銀行の営業時間は終わっていたので、

空いているのはATMだけ。

 

 

入り口で待っていましたが、

上手くできなかったようで

もう一度やり直しをすることに。

 

若い私でさえ 最初の頃は

間違えて何回もやり直していたので、

一人だったら不安だったと思います。

私の義母(現在90歳)は数年前から

銀行でお金を下ろすときは、夫か私に頼んでました。

 

もう一つの銀行にも行かなくてはならないと言うので

ボディーガードを引き受けました。

悪者に襲われたら大変です。

「え~、そんな申し訳ないです。お忙しいでしょうに」

 

1つ目の銀行を出るときによろよろしていたので、

手をつないでもらいました。

 

転んだら、大変です。

 

右手にショッピングカー

左手はマーサハンド (笑)

 

するとなんていうことでしょう!

 

すいすいと歩けるのです。

「うぁ~! 手を持ってもらえるとこんなに速く歩ける~!」

とても嬉しそう!

 

私もびっくりしました。

いつも、教室に入ってから席に着くまで

とても時間がかかっているので、

こんなに速く歩くことができるとは思いませんでした。

普通の人と変わらないスピードです。

 

もう一つの銀行でもお金を下ろして

通帳にも記帳して完了。

帰りはタクシーに乗って自宅まで帰るというので、

座席が広いタイプの黒タクシーを捕まえて

乗ってもらいました。

 

お役に立てたことは嬉しかったのですが、

なんだか少し寂しい気持ちがしました。

 

今まで手をつないで、歩いてくれる人はいなかったのだろうか。

 

子供とはあまりいい関係ではないそうです。

 

でも子供に頼るのではなく、

地域の人たちと助け合える関係が必要だと思います。

健康で長生きするためには、自分でやることは大事です。

 

そうやって生きてきたからこそ、

89歳でも自立していて

英語も続けて勉強されているのだと思います。

(かなりお上手なんです)

 

ただ時にはもっと人を頼ってもいいのではないでしょうか。

 

私がしたことと言えば、手をつないで歩いただけ。

全然大したことではないのです。

 

英語のクラスには、若いメンバーもいるので

頼めば付き添ってくれたはずです。

 

 

先日友人が日本とインドの教えの違いを教えてくれました。

 

日本では子供に

「人に迷惑をかけないようにしなさい」

と教える。

 

インドでは

「お前は人に迷惑をかけて生きているのだから

人のことも許してあげなさい」

 

と教えるそうです。

 

気持ちが楽になりますね。 

私はインド流で行こうと思います。

 

密の金木犀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソーシャルディスタンスの金木犀

 

 

 

 

 

 

 

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