見ただけで、なんだか面白そうと思わせる人がいます。
 
口を開く前から、聴衆を笑顔にさせて
しまうKさんは、私が最初に入った
英語トーストマスターズクラブのメンバーでした。
60代の男性です。

 

いつも飄々としていて、
どんな大変な出来事も
ユーモアを交えて話すので

聞いている方も一緒になって
笑ってしまうのです。

私がTMOD(その日の例会の司会者)のとき
スピーカーにこんな質問をしたことがあります。

“What is your funny mistake ?“  

あなたの面白い失敗談は、何ですか。

Kさんの答えは 中学生の時 円になって手をつなぎ、
左右どちらかの手を握られたら 
自分も隣の人の手を握って 
電気を送るというゲームをしたときの話でした。

Kさんは、隣に座った女の子が好きで、
手をぎゅっと握られたら、嬉しくなって反対側の人の手ではなくて
彼女の手をもっと強くぎゅーっと握り返してしまったそうです。 

60歳になってもこんな話がシェアできるって素敵だと思いませんか? 

 

あれから5年以上経ちました。

 

数日前、Kさんの病状が悪化しているという
メールを受け取りました。

15年前から癌の治療をしていたそうなのです。

 

出版された本(写真)を送っていただき
16年半も海上勤務だったことを知りました。

みなと

 

アメリカ、中南米、ヨーロッパ、アジア アフリカ
まさにアドベンチャーの数々。

嵐にあったり、砲撃を受けたり、現地でだまされたり
普通の人の100倍くらい
危険な目にあってるのに、

それをどこか面白がっている様子が伝わってきました。

(当時はもちろん笑いごとではなかったと思いますが)

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

残念ながら、本の感想をKさんに伝えることは、
もうできなくなってしまいました。

でも、Kさんを思い出すとき、私は自然に笑顔になります。

「人生は面白がって生きるもんや!」

そう言われている気がするんです。

 

人懐っこいKさんのことだから、
天国でもその辺の人をつかまえて言ってるに違いありません。

“Do you wannna hear a funny story?

「おもろい話あるけど、聞くか~」って。