毎朝、みんなが起きる前に、家の前の道を掃いて掃除してくれる男性がいる。

その名は、丸さん。84才。

 

79歳で会社役員を退職してから、

健康のために、家の前だけでなく隣3軒、

さらに反対側の道路まできれいにしてくれている。

 

声をかけるようになったきっかけは、

うちの家の前にある空き家の庭を、

丸さんが剪定していたことだった。

そこから時々話すようになり、

今では「うち専属の庭師」と呼んでもいいくらい、

庭のことを助けてもらっている。

 

 

助けてもらっているのは、うちだけじゃない。

庭の剪定、車庫の片付けなど、

「一人じゃちょっと無理…」という困りごとは、

みんなが丸さんに頼っている。

 

私も、まるで義父が戻ってきたみたいな安心感がある。

他のお宅の庭仕事で出た

「捨てる予定の木材やレンガ」を持ってきて、

さらっと花壇を作ってくれたり、

私が「柵を置きたいな」と小さくつぶやいたら、

いつの間にか柵を作ってくれたり。

 

ありがたいを通り越して、もはや魔法。

 

昨日は、一緒にホームセンターへ行って買ってきた砂利を敷いてくれた。

 

 

旅行に行くたびにお土産を買ってきたり、

幼馴染が送ってきた食べ物を持って来てくれたりする。

お世話になってばかりなのでお礼はしているのだが、

丸さんのほうが上手だ。

先日は、もう一人お世話になっている方と一緒に、お昼をごちそうさせてもらった。

 

けれど、してもらうことが多すぎて、お礼が追いつかない。

しかも、毎朝、うちの電気がつくのを見て「生存確認」してくれているそうだ。

 

見守られている、この安心感。

丸さんの存在はかけがえがない。

 

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