10月28日は母の89歳の誕生日だった。
4日にもう一人の弟とまた行く予定なので、
お花とカードを渡しただけで特別なことは何もしなかった。
(プレゼントのパジャマは持っていくのを忘れてしまった)

母は寝たきりで、
胃ろうで、食べられないので、
どうしても着るものかお花になってしまう。
私が話しかけている間に弟が髪を切る。
次の日がお風呂の日というときに
カットするようにしている。
弟も慣れたもので、なかなか上手い。
前にもやったが、もうすっかり忘れているので、
同じ漢字と言葉探しのプリントをやり、
弟が晩ごはんを作っている間に
じゃんけんをしたら、
続けて4回母が負けて、
負けるたびに笑う。
人はどういうときに笑うのかを
いつも観察している私は、
じゃんけんで勝ったときより、
負けたときに母が笑うのが、面白かった。
じゃんけんは、英会話クラスで、
順番を決めるのにも使うのだが、
その度に笑いが起きる。
「今日負けてばっかり」
とか、
「今日は調子がいいぞ~」
なんて声が聞こえる。
じゃんけんを考えた人に感謝だ。
効率重視の世の中で、
同じことをただ繰り返して
笑っている時間が持てることはありがたい。

押すと中から動物がでてくるおもちゃ
もし私が切羽詰まった人生を送っていたら、
こんなにのんびりした時間は持てないと思う。
「お母さん、89歳になった感想は?」
と聞いたら、
「まぁねぇ。 100歳じゃないからね」
という答えが返ってきて
笑ってしまった。
今いい考えが浮かんだ。
4日はオタマトーンを持って
ハッピーバースデーを演奏しよう!


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