前回に引き続き 「必笑小咄のテクニック」の小咄を紹介します。

と言ってもこれは筆者がモスクワで実際に聞いた会話らしい。

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モスクワのクトゥーゾフ大通りで信号待ちをしていると、

元気な男の子の声が聞こえてきた。

「ねぇ、ママ信号が赤の時でも道路渡っていいかなぁ」

3,4歳だろうか。

その子が見上げた若い母親は、

「絶対ダメ。危ないでしょう。死ぬかもしれないのよ」

とは答えなかった。いや信じられないことを口走った。

「もちろん、いいに決まっているじゃないの」

まさか、とわが耳を疑っていると、さらに付け加えた。

「ただ、その場合は両手を挙げて渡るのよ」

「なんで?ドライバーに見えやすくするため?」

「ううん、死体安置所でシャツを脱がしやすくするためよ」

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

こわ~い! でも可笑しい。

 

次は筆者が冬のモスクワ キーエフ広場で聞いた親子の会話。

母親と息子が立ち食いしてる。

道が凍っているものだから、息子がピロシキ片手に面白がって滑っている。

その息子に向かって母親が怒鳴りつける。

「調子に乗ってひっくり返るんじゃないよ!

頭蓋骨かち割って脳みそがはみ出してごらん、

あたしの食欲が台なしだ!」

息子はぴたりと滑るのをやめた。

(米原真理著 必笑小咄のテクニック より)

。。。。。。。。。。。。。。。。。

私だったら、

「脳みそがはみ出したら脳なし人間になるわよ!」

くらいしか言えそうにない。

「あたしの食欲が台なしだ!」

には、筆者と同じく感動してしまいました。

ロシアでは誇張と矮小の手法が会話でよく使われるらしい。

 

「ダメ!」「危ないでしょ!」と

何度も繰り返して叫ぶより

確かに効果ありそうですね。

 

 

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