前回の続きです。

ユーモアセンスのある日本人⑤-1は こちら

 

生徒会所信表明演説の 予期せぬ失敗で 

笑いの方向に舵を切ったもーくんでしたが、

高校に入ると またもや殻の中に入ってしまいました。

新設校で、一から人間関係をつくらなければならなかったからです。

 

しかしあの中学での栄光が忘れられず、自分が勝負できるのは笑いの道しかないと

大学では落研に入部します。

 

「あの人は落研だから」というラベル効果が あると

「くだらないギャグを言っても受け入れてもらえる」と思い込めるのです。

「自分は面白い人間」という自己暗示は、落語の前にするまくらで、

自分が理想とする面白い自分を貪欲に追い求めさせました。

 

【どうやって話せばいいんだっけ?】 

 

大学を卒業して就職。 

人とほとんど話すことのない仕事で、転職を考え、資格試験の勉強を始めます。

土日 自習室にこもり 朝早くから夜遅くまでひたすら勉強。勉強。

 

 

夜バイクに乗ってうちに帰るとき、

「あ、今日、まだ一度も声を出してない」 

という日々が続きました。

 

数年後 資格を取り、仕事で会社訪問するように言われたとき

どんな風に話せばいいのか わからなくなってしまったそうです。

 

入院が長引き 筋肉が衰えて歩けなくなった人がリハビリするように

言葉のリハビリが必要でした。

 

リハビリに選んだ場所は トーストマスターズクラブ。

 

一回目のスピーチは、悲惨だったそうです。

 

体がぐらぐらするので、揺れないよう 

机をつかみ、足を肩幅以上に開きました。 

話し始めたとたん 記憶がなくなり

気が付くと はぁはぁ言いながら 自分の席に戻ったところだったとか。

今の姿からはとても想像がつきませんね。

 

 

それほど ひどい状態でしたが、

自分の話を聞いてもらい、

スピーチを褒めてもらうことで

だんだんと信頼関係ができ、 

自信が付いてきました。 

 

するとニョキニョキと顔を出してきたのが 昔の栄光 (笑)

 

 

「確かに落ち込む時期はあったものの、自分はもともとお笑いセンスあったよなぁ。」

 

「落研だって入って笑わせてたんだし」

 

「他の人が話すより 自分が話した方が面白い」 

 

と調子に乗り、だんだんと自分よがりになって行ったのです。  

 

 

続きは次回に。