アメリカから帰国して1年ほど経った頃のことです。

卒業式の練習から帰ってきた
小5の息子が言った言葉が

今でも忘れられません。

6年生へ贈る言葉を体育館で全員で練習したそうです。

「6年生のお姉さん、お兄さん、ご卒業おめでとうございます!」

と声をそろえてメッセージを伝えるものです。

 

息子は不満そうな顔で言いました。

 

「言うことわかっちゃうんだよー!」

 

確かに6年生にサプライズのメッセージだったら
もっと感動するかもしれません。

考えさせられた一言でした。

 

そういえば、日本では公式の場でのサプライズってないですね。

アメリカでのピアノの発表会のことを思い出しました。

息子たちを含めて12名ほどの小さな発表会だったのですが、
何しろみんなよく間違えるんです。(笑)

 

たいてい3,4か所音を外します。
でも悪びれる様子は全くなし。
親も笑顔で見守っています。

最後から2番目は長男でした。 
名前は忘れましたが、ジャズ風の曲を楽しそうに弾き始めました。

 

「よしよし、いい調子」と思って見ていると、
息子より2歳年上のジェームズが、息子に近づいてきました。

 

すると突然、椅子の左側に腰をおろし、ピアノを弾き始め、
息子をどんどん右に押しやったのです。

 

押し出された息子は、両手を腰にやって、
頬を膨らまし怒った顔。

どすんどすんと足を踏み、
ジェームズの左に座わり、
ピアノを弾き始め、
今度は、どんどんジェームズを
押しやってしまったのです。

 

真面目人間だった私は、
一瞬何が起こったのかわからず

「喧嘩になったらどうしよう!」

なんて心配してしまいました。

でも気が付くと、周りはみんな大笑い。 

な~んだ、演技だったのか~。

 

先生のアイディアにも驚きましたが、
一言も言わなかった息子にもびっくりです。

 

笑いは、サプライズから生まれます。

そして相手を驚かせたいと
思う気持ちは
相手を楽しませたいという気持ちと
遊び心なんですね。

 

まさにユーモアセンス!

 

「見に来てくれた人たちを楽しませたい」

 

そんな先生と子供たちの

素敵なサプライズ発表会でした。